杉の診療所

ひだまりの大空間

幼い頃の思い出や体験は、その後の人生に大きな影響を与えます。施主は、開業医の娘として育ちました。当時なら町の殆どの医院がそうだったように、木造の病院でした。畳の待合室に近所の人達が寄り添い互いにいたわる光景を、施主は幼い頃から見て育ちました。医学生の頃、彼女が過ごしたのは岐阜。世界文化遺産にも指定されたあの民家がある木の国です。そうやって育った彼女が、じぶんの診療所を計画する時、「木の診療所」を考えたのは当然だったのでしょう。どうせなら徳島県産の杉を・・・それがTSウッドハウスとの出会いでした。
デイケアハウスとして利用する108m2の大空間には、杉のほのかな香りが漂っています。市場ではとても調達できない長尺モノの梁や柱があったからこそ実現したこの空間も、産地直結の恩恵です。トイレをはじめあらゆる床が杉の一枚モノのため、暖かく安全でもあります。杉の癒しのシャワーが大空間に降り注いできます。お年寄りたちは、ひだまりの縁側や畳コーナーに集まり、ひがな一日まるで我が家のようにくつろいでいます。安全に快適にのんびりと一日を過ごし、元気になって各家庭に帰っていきます。


Next